マナメールvol.39ー子供を伸ばす教育とは?2024.8月
こんにちは。メールをみてくださった保護者様、いつもありがとうございます。
パソコン教室 マナカルkids豊川諏訪校の村松 葉子です。
長いと思っていた夏休みも早いもので、あと10日となりました。お友達同士で遠くまで出かけたり、ご家族で遠方のおじいちゃんおばあちゃんに会いに行ったり、ご家族でテーマパークに出かけたり。
長い夏休みだからこそできる体験や体験が子どもたちの中で楽しかった思い出になっているようで、教室で嬉しそうに話してくれています。残り少ない夏休み、生活リズムや心を徐々に整えて、新学期を迎える準備をしていきたいですね。
【今月のもくじ】
1.校長コラム『教育とは、安全に失敗を経験させること』
2.アツシ先生の お役立ちスキル話
3.教室からのお知らせ・配信停止
1.校長コラム『教育とは失敗を安全に経験させること』
「教える」という字の成り立ちを知っていますか?
左側の「孝」は、「爻」(まじわる)+「子」、左側「攵」(叩く)を表します。昔、大人と子どもがまじわって、ムチで叩くようにして子どもを教えたことから、「教(える)」の漢字が生まれたとされています。私たち親世代が経験した教育は、これに近いものがあるかと思います。
ただ、この教育が通用したのは、バブル期ぐらいまでです。なぜなら、戦後からその頃までは、モノやサービスが少なく、売れる物を真似て作ればどんどん売れる時代。生産性を上げるため言うなれば、指示に通りに動ける人材を作るための教育が必要でした。
ところが、現代では、モノもサービスも有り余るぐらいあります。しかも、記憶力や単純労働が得意なロボットが次々と導入され、生産性を向上しています。
なので、私たちの知っている憶力や学力を叩き込まれた「教育」を、そのまま子どもたちに当てはめてしまったら、この現代は生き抜いていけない時代なのです。
では、現代を生き抜くために必要な教育とは、記憶力や学力といった認知能力ではなく、思考力、問題解決力、想像力といった非認知能力を養うことです。
先日、豊橋で植松努さん講演会を拝聴しました。植松さんは、北海道で小学生の頃からの夢であった宇宙開発の会社の社長をしています。
小学生の頃、自身の宇宙開発の夢を当時の学校の先生に「どーせむり」と言われ、自信と可能性を奪われたと感じた経験から、現在では、「思うは招く」の信念のもと、子どもたちの可能性を広げる大切さを伝えるため本の執筆や講演活動を行っている方です。
その植松さんのいう教育とは「失敗を安全に経験させること」であるとおっしゃっていました。
「失敗したとき、どうして失敗したのか?」
「次は、どうやったらうまくいくのか?」
失敗は、考える機会をたくさん与えてくれます。思考力や問題解決力を養うため、子どもたちには、失敗という経験が必要であり、それが現代社会を生き抜く力となるのです。
ただ、子どもたちを大切に思うあまり、失敗させまいと常に先回りして、「こうしなさい」「これはやっちゃダメ」など言いすぎると、子どもたちの考える機会を奪っていることになりかねません。
大切なこどもたちの将来を考えるなら、私たち親ができることは、失敗を安全に経験させることだと感じました。
追伸、植松努さんについては、2019年3月のメルマガでも紹介しています。こちらもご覧ください。
https://sima56.com/2019/04/20/mail-6/
2.アツシ先生の お役立ちスキル話「優等生な子ほど、将来が危うい?」
優等生というと、何となくこんなイメージありません?
・知識があり、何事も丁寧に対応する。
・まわりの空気を読む能力も高く、困ってる人やコトに気づく。
・要領がよく、何事もそつなくこなす。
ところが、こういう子の方が思考停止になりやすかったりします。
以下、代表的なおちいるパターン。
・知ってることには強いが、知らないことには弱い。未経験なことになると思考停止し、途端に弱気や逃げ腰になる。
・まわりの空気を読めるが故に、顔色から正解や褒められることを感じてしまう。その結果、正解主義や他人の評価に振り回され思考停止し、どうしていいか分からなくなる。
・常識やパターンから抜け出せない。「新しいこと」と言われると思考停止してしまう。
長所であるはずの、優等生の能力。
ところが
「同じことの繰り返し」や「正確さ」、「前例からの改善」などといった能力は、「初めてのこと」「スピード」「改革」といった新規性や問題解決とは相性が悪かったりします。
むしろ、現在優秀と言われる能力は、今後ロボットやAIと競争することになります。そうなれば勝てるはずもありません。現在の優秀さは、不要ではないが、将来ある一定以上は不要な能力になる、そんな可能性すらあります。
ここに、現在と未来で『求められる価値・自分に価値を感じられる体験』に差が発生します。今までの成功体験が通用しない。年齢を重ねてから思考停止や諦めが発生するわけです。
そこで、未来を切り開く能力の一部として、プラスαで必要な能力に
結論から考える
全体から考える
単純に考える
論理的思考が必要になってきます。
これは、AIにはできないこと。なぜなら、AIには「前提条件」が必要。そのためには考え方を教える必要があります。こういう条件で、こういう風に考えて、こうなった時にはこうしてね・・・。
読んでいて気づきませんか?
「入力できるなら、自分で考えてるわ!」って(笑)
その通りなんです。
AIはあくまで道具なので、誰かが設定したものを使うことはできても、設定した条件や、与える指示によって出てくる結果は変わります。
そうなると、使う人によって結果が変わる。当たり前ですけどしょせんは道具なんです。だからAIの使い方が上手くなるには、使う能力=考え方が必要。
自分なりの考え方で、自分の強みを活かしてAIを使う側にまわる。その為には、知識ではなく、考え方。成功ではなく、失敗からの学び。
経験を土台に知恵をいかに出せるか?
これがこれからの優等生と言わずに、みんなが身に付けていくべき能力です。AIに使われるのではなく、AIの性能を引き出せる人材。それがあかるい将来へとつながっています。
3.教室よりお知らせ
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◆ぜひお友達をご紹介ください。¥3,000の図書カードを進呈いたします。
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最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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2024年8月20日発行
マナカル豊川諏訪校 村松葉子
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